この山は古来,葛城山又は、高天山とも呼ばれていました。
日本書紀神武天皇の巻に、葛の網を着せて土賊をおおい殺したことに由来しています。
天智天皇が4年役の小角16才の時、この山に登られて霊気を感得、長い修行の末、頂上に法起菩薩をご本尊とする金剛山転法輪寺を建立された。自身の祖神、一言主神を祭る葛木神社を鎮守としてあわせ祀られ神仏混淆の霊峰とされました。

以後、真言密教の霊場として信仰を集め転法輪寺のお寺の山号である「金剛山」が略
称のように使われ、葛城山脈の最高峰を示す名称になりました。現在、他の山は葛城
高原、和泉葛城と呼ばれ、金剛山と区別されています。



■行者堂

金剛山の開祖、役の行者をお祀りしています。


■岩屋文殊

役の行者、並びに智将大楠公も信仰され、智略を授かったと伝えられる。
ご利益−智徳招来、学業進展、合格祈願

■展望塔

(表忠塔)高さ25メートルの鉄塔で、湧出岳にあり、海抜1,112m。
現在は、国見城跡の水銀灯とともに、青少年の育成を基に展望灯保存会で世話されて
います。


■一の鳥居

御所道と北宇智道の分岐点にあり、傍らに法華経一字一石塔あり、昔は後醍醐天皇勅定の下乗札がありました。
■仁王杉

葛木神社の参道の両脇にある杉の大木、樹齢約500年。


■雄略天皇御狩の跡

葛木神社南側の小さな丘陵で、雄略天皇が猪狩りに登山された時、葛木一言主神と遭遇され、また、猪を蹴り殺された場所と言われています。
(古事記.日本書記による。)
 



■宝剣塔

葛木神社の西山にあり、後醍醐天皇及び大塔宮の宝剣を埋め、供養の為に建立したと
いう足利時代の石塔で、形式は、宝篋印塔(大師母塔)です。
 



■福 石

葛木神社の脇石段にあり、崇仁天皇の御代大国主神御出現あったので大国石ともいわ
れ、福徳招来の守神として、小石を積んで幸を祈る信仰があります。
 
■しだれ桜

転法輪寺大宿坊跡にあり、昭和15年「大和の巨樹銘木調査表」にも選ばれた樹齢200
年のさくらで、毎年5月上旬に満開となります
 



■十三重石塔

しだれ桜の横にあり、有縁無縁の供養塔で、昭和29年大阪進徒総代馬場弘道氏が寄進
されたものです。
■ひさご池

天正13年豊臣秀吉が増田長盛、片桐且元を従えて当山に参詣のおり、掘った池で、公
の馬印千なりひょうたんを形どっています。
 
 



■虫除の井戸

社務所西側にあり、孝徳天皇の御代役行者虫除の霊水を発見し、これを掘り清め世間
の悪虫を退散した。その霊験をたたえてこれを虫除けの井戸とよんでいます。
 
■金剛桜

国見城跡にあり、花はうすみどり色。
他、日光の東照宮にもあり、5月上旬に満開となります。
 
 




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